Hideki Fujii
2021年1月18日3 分
特許取得できましたので、少し考案した経緯と今後の抱負を書きたいと思います。
信頼(トラスト)をスコアにするためには、真実のデータを集める必要があります。ブロックチェーンの世界でよくオラクル(信託)と呼ばれるテーマになります。
信頼できるデータをトラストレスな世界(現実の世界やインターネットの世界ですね)から集めるという意味では、ブロックチェーンの考え方は大変有効であると考えており、私が考えているトラストスコアもブロックチェーンの登場により実現できる可能性がグッと上がったことになります。逆にブロックチェーンが無い世界では、コスト的にトラストスコアを実現するのは難しいということが言えるかと思います。
信頼できる人々同士の取引では、取引に係るコストが下がるはず、わかりやすく言えば、信頼できるか調査することや、しばらく付き合ってみて判断する、それでも判断できないなどの課題がありますので、信頼をビジネスにデジタルで持ち込むことができたら素晴らしいだろうと考えて考案したのが今回のアイデア(特許)となります。
なお、今回のスコアリングモデルでは、状況に応じてスコアが変動するという概念も入れておりますので、より取引を活性化することに貢献するスコアリングができると考えております。例としては、例えば生命保険を扱うことを考えてみた場合、結婚している方(他の条件が全く同じだとして)にそのニーズが高く、保険を売る専門家の人々から見ても価値がある情報であるということになります。
信頼プラス状況(コンテクスト)を勘案したスコアリングモデルということでこれまで存在しなかったスコアリングモデルということになります。特許が取れましたのでこれまで存在していないのは当然ですが、初めてのモデルであると思います。
応用できる範囲は全ての取引だと考えておりまして、それが有償でも無償でもこのスコアリングモデルは新しい第三者と取引する場合に貢献するはずだと考えております。
デジタル(ブロックチェーンやAIなど)を活用することで初めて実用化できるスコアリングモデルであるともいえ、まさにこれから時代の主役になるようなスコアリングモデルとしてプロデュースしていきたいと思います。
実は、既に特許事務所と今回取得した特許の周辺をカバーするための議論も初めており、穴のない状態を目指すと同時に更にアイデアを深めていきたいと考えております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO