Hideki Fujii

2021年5月7日2 分

保険のイノベーション

改めて、保険は使えると思った話を書きます。

私が得意なのは、どちらかと言えば生命保険ですが、本日は損害保険のテーマとなるかと思います。

今後、デジタルで新しいビジネスモデルに挑戦すると2つのテーマにおいて損害保険をうまく活用することで、事業のリスクを下げると当時に利用者に安心を与えることができるのではないかという仮説を持っております。

その1)個人情報の管理に対する保険、保険をかけることで万が一漏洩が発生した場合にも補償がされるようなモデルが実現できると想定しています。

個人情報の価値を個人に還元する前提ですので、自動車保険のように各個人に保険に加入してもらうモデルをイメージしておりますが、保険を引き受ける保険会社からすると安心できる仕組みやルールが必要となります。

スマートコントラクトを活用して、個人情報の漏洩リスクを補償するような仕組みが今後開発されていくと思います。全てのリスクを企業側が持つというビジネスモデルは今後難しくなると考えており、個人にデータの主権を戻す代わりに、各個人にデータの管理をしていただくことを前提にした損害保険ということになります。

その2)デジタル空間上での価値の交換に対して、万が一の時の補償

現在の送金システムをどんなに工夫をしても限界があるようです。

サイバーセキュリティのレベルを上げていくことは重要ですが、いざという時に保険で補償されるというモデルは改めて必要かと思っております。

仮に、ペイロールカードが普及して高額の資金がデジタルマネーで動かせるようになると何らかの補償の仕組みが必要となってくると想定しております。既にクレジットカードの世界では実現されていることですが、デジタルの時代に相応しい仕組みが必要になると考えております。

改めて、保険を活用したイノベーションはデジタルの時代に実は必須だと考えております。

藤井秀樹

株式会社クロス・デジタル・イノベーション最高経営責任者CEO

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