Hideki Fujii

2022年6月20日2 分

暗号資産の定義

ルールの整備が遅いと言われる日本ですが、資金決済法において暗号資産(いわゆる仮想通貨)の定義をしたのは世界に先駆けて行われたようです。

なお、マウントゴックス(色々と問題はあったものの)という取引所も世界でいち早くオープンしていたという意味で、実は暗号資産業界(今で言えば、Web 3.0業界)をリードした時代もあったということです。
 

さて、これから普及が予測されるメタバースについてはどうかということになりますが、例によって多数の論点があるものの整備が不十分という評価に今の日本はなるそうです。(かといって他の国々がまだ進んでいるわけでもないと思いますが、、、)

整備する必要があるテーマとしては、

1)知財のオーナーは誰か(プラットフォマーになるのかWeb 3.0の世界観である作成者なんか)

2)GameFiと呼ばれるテーマが既に人気ですが、日本だと賭博法などの刑法との絡みでどこまで実際にサービス提供して良いのか不明です

3)同じ論点かと思いますが、Defiについても多数の整理しなければいけない論点が不明となっております。

4)こちらクリティカルな課題と思いますが、税法です。

暗号資産でNFTを購入すると、法定通貨で55%課金されるという課題

NFTは実質日本では暗号資産での購入は難しいと言わざる得ない状況です
 

メタバースはコンテンツ勝負でもあり、日本には多数の魅力的なコンテンツがある中で、上記のような論点が早期に整備されないがために世界から遅れてしまうのは、あまりに勿体無いと思います。
 

有識者の見解として、インターネットの競争で日本が負けたような展開が再度予測されるため、ある程度の挑戦を許容するような進め方をしてほしいと思います。

藤井秀樹

株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO

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