エグゼクティブ・サマリー
私の過去の仕事を振り返って、お金(誤解されないように、私が所属した会社で承認を得ている予算の意味です。)を使わせて頂く機会が多かったように思います。

恐らく、日本のコンサルティング業界にいるコンサルタントとしては日本では一番お金を使わせて頂き色々なプロジェクト(キャリア上事業会社側、コンサルティング会社側の双方の立場の時がありましたが)を担当しました。
プロジェクトの種類には、M&Aや新規事業ネタから人事のテーマ、BPR,SFA/CRMや法令対応、BCPと呼ばれる事業継続計画の強化や3/11のような特殊な事象が発生した場合の臨時プロジェクトなどなど多種多様な職責がありました。
全てお金(予算)を上手に使えたかと言えば反省するべき点は多々あります。その結果私が経験した、また身につけたことは多数あると思いますが、私と同じような人材を仮に育成するとした場合、そこまでお金をかけるのか?と改めて思います。
(私が直接、間接的に関わった予算は3桁億から見方によっては4桁億までいくと思いますので...)
お金を掛けて私が学んだスキルは社会に還元していきたいと強く考えていますが、私のような経験をした人々は同じ事を主張されるだろうと思うことを一点だけ本日は社会還元の意味合いで記していきたいと思います。
それは、どんな組織でも大量の情報は処理しきれないため、如何にコンパクトに纏めた主張をすることができるかに論点が絞られると思います。特にトップマネジメント層と充実した議論をするためには、コンパクトな主張が重要だと思います。
コンサルティング業界では、Executive Summaryと呼ばれるページを1ページだけ一番上位のコンサルタントであるパートナーが書くことが多いですが、このページが基本的に全てを決めると思っています。
1ページで言いたい事を整理して説得するスキルを磨くことこれが、とても重要であること、どうすればできるようになるかと言われたら正直アートでニートな部分があります。
クライアントの状況や、説明しなければならないことのバランスなどを色々と勘案してこれだけが答えだというのはないと思いますが、コンパクトに1ページ以内にまとめる、
しかも文字数はなるべく少ない方が良いということだけは私の経験から言えることです。
話す時間も五分以内でプレゼンする事が大変重要だと考えています。
仕事柄、色々な会社の取締役会を見てきましたが、トップマネジメントとの仕事になれていない人々であればあるほど、意味不明の細かい資料および、説明をして議論にならない傾向がありました。
個別のプロジェクトの課題など、トップマネジメントに説明しても意味不明の内容(現場の問題は現場で解決して下さいとなるような内容)、現場の専門的な内容を延々と説明するスタートアップ 企業の取締役会に何度か出席したことがありますが本当に辟易しました。
トップマネジメントと良い議論をするには、1ページにまとめて勝負する!
これが、私の経験から来るアドバイスです。本当に億単位の価値があるアドバイス(意見)だと思っています。
藤井秀樹
パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社 取締役
パクテラ・アジアパシフィック・ホールディングス株式会社
パクテラ デジタル イノベーション最高経営責任者
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