グローバル展開
グローバル展開について考えてみたいと思います。

私も過去、シンガポールをはじめとしたASEAN地域にビジネス展開をしてみたくて実際にやってみてわかったことがあります。もちろん、まだまだ理解できていない部分があるのだと思いますが、現時点で考えていることを書きます。
ビジネスモデルの意味で、コンサルティングのモデルが最も簡単で、B to B向けの最も立ち上げやすいビジネスモデルをシンガポールで挑戦してみました。
結果的には日本で通用する最もわかりやすいビジネスモデルでもギリギリ黒字化するかというレベルまでが私の結果でした。
私の知る限り、海外のマーケットから日本にやってくるコンサルティング会社も多数ありますが、かなり例外的な事例(大規模資本、グローバルブランド、現地の有力な企業とのJVなど)を除いて実は成功していないように思えますので、改めて最も簡単な(すぐ大きな売上ボリュームになり利益も出しやすい)モデルでも海外展開というのは難しい部分もあるのだなと経験した次第です。
日本からアジアに出て行こうトライしている独立形のコンサルティングファームも何社か存じあげていますが、今のところ成功したという話は聞いておりませんので、同じような壁にぶつかっているのかと思います。
新しく始める予定の会社でもグローバル展開を狙っております。
過去の知見も含めて、活かせたら良いなと思っておりますが、今回はデジタルプラットフォームという新しい武器を持って挑戦すること、金融商品(特に保険)の販売で双方の国の法令の面からも合法的に展開できる仕組みから挑戦したいと考えているため、少し違う形になるかもしれませんが、作戦としては、B to B向けのコンサルティングという切り口から入っていくのが定石だと依然考えています。
「日本から海外へ」
「海外から日本へ」
の双方のパターンで成功している事例が少ないコンサルティングのモデルですが、私は依然このモデルからスタートするのがベストと考えています。
シンガポールで初期のタイミングで狙うのも法人顧客へのコンサルティングを現地にリソースを可能な限り配置せずに、遠隔でデリバリーする作戦でいきたいと考えています。
来年早々、展開できるように既に準備は開始していますので、是非成功させたいと考えています。
藤井秀樹
パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社 取締役
パクテラ・アジアパシフィック・ホールディングス株式会社
パクテラ デジタル イノベーション最高経営責任者