スタートアップで難しい、まだ私にはよくわからないテーマである資金調達について本日は書いてみたいと思います。
現在、3社のスタートアップに関与して資金調達をしておりますが、いわゆるエンジェルからベンチャーキャピタルまで色々な投資家にお会いしております。一番重要な交渉テーマである出資していただく時の企業価値の目線がどうやら、ベンチャーキャピタルとコンサルティングファームの間でも異なりますし、当然出資をして欲しいスタートアップとベンチャーキャピタルとの間でも異なります。
コロナの前は少し、ベンチャーブームで基本的にベンチャー企業の価値が高かったそうです。現在はコロナ禍の影響を受けて
1)海外ネタをやっているスタートアップは評価されない(基本的に資金調達は無理)
2)調達できても、全般的に企業価値は下がっている
状況のようです。
また、お金を稼ぐと言う意味で、黒字の会社が良いと一般には思いますが、どうやらベンチャーキャピタルの目線ではそうではなくて、その売上内容が重要であるようです。
1)システム開発の請負案件などは、売上規模は大きくなりますが、スケーラブルでは無いため評価されない
2)コンサルティングの案件も同様に評価されない
3)評価されるのは、プロダクトがあるかどうかで、プロダクトによる売上が所謂Saas型になっていれば高く評価される
4)特許については一定の評価をされるようですが、そんなに響いてなさそう
5)大手企業との提携の話は案件の話は実際にまとまるまで、半年から1年かかるので、実際に成立するまで無視
となるようです。
目線が違うので当然評価は異なります。どこまで行っても起業家の頭の中にしか見えていない内容はそう簡単にベンチャーキャピタルには評価されないと思います。
エンジェル投資家に頼るのが、夢が大きく可能性があるスタートアップの資金調達手段となると言えるかと思います。
まだまだ、経験が足りませんので、資金調達のアートについて研究して参りたいと思います。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO
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