メタバースとの関連が深い技術かと思いますが、メタバースと並行して成長が予測されているのが、デジタルツインという技術となります。
メタバースは現時点ではエンターテイメントの要素が強く盛り上がりつつある印象であり、いわゆるオープンなマーケットを志向している傾向にあると思います。
(誰でもコンテンツを作成できて、誰でも参加できるようなデジタルな世界を構築するというテーマが盛り上がっている)
一方で、デジタルツインは比較的クローズドであり、専門界のための仮想世界ということになるかと思います。
現実の世界の特徴ををデジタル空間に可能な限り再現して、仮想世界でのシュミレーションを行い、その結果を現実世界にフィードバックする、逆に現実世界の状況を仮想世界にインプットして、近い将来に起こる障害を予測するなどの使い方が研究されているのがデジタルツインです。
長期のスパンで考えると、発展したメタバースとデジタルツインのテーマは恐らく1つのテーマに統合されていくと想定しております。
どの時点で、デジタルツインがメタバース(いわゆる一般的な人々)でも活用されるようになるかは見通しを立てるのは困難ですが、次の5年から10年では恐らく確実に起こることだと思います。
デジタルツインのオーナーが現段階では各個人となるシナリオが所謂、Web3.0で議論されている世界であり、メタバースの発展と共に、あるいは個人情報の保護を議論する中で必ず整理していく必要があると想定されるテーマです。
人間にデジタルツインを当てはめると、所謂、健康状態をシュミレーションするテーマが必ず出てくるはずで、データの扱いについては相当シビアな議論になると想定されるテーマです。
健康のテーマの前に、恐らくデジタルツインのテーマは個人情報の扱い、具体的にはデジタル広告に関してのプラットフォームに関して先に整理されていくと予測しております。
既にクッキー情報が使えなくなるということで、匿名情報から以下に広告の効果を検証するかという議論や技術は登場しており、デジタルツインの人間に対する適用に向けた整理がされていくのかと考えております。
本日、取り上げているような内容に現在関与させて頂く機会を頂いており、積極的に何が世の中にとりベストなのか研究および、アイデアを提唱したいと考えております。
頂いた機会や仲間にとても感謝しております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 代表取締役CEO
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