改めて、デジタル先進国であるエストニアの事例を取り上げたいと思います。
私が進めておりますプロジェクトの名前にもエストニアのオマージュで、名前を使わせて頂いてます。
エストニアのデジタル国家と呼ばれる要因は2つあると理解しています。
1)デジタルIDが存在する
2)データ交換の仕組みが国レベルで存在する
ことです。
1については、日本のマインナンバーカードも参考にしている仕組みですが、国家レベルでIDを標準化しているレベルが日本より圧倒的にすごいです、あるいは、IDとその情報がリンクされているところが凄いと考えております。
2については、有名なX Roadという仕組みを使って実現されているのですが、1)のデジタルIDが存在することで初めて成立するのが的確な情報交換です。
エストニアがそこまでは考えていなったと思いますが、メタバース時代においてもエストニアのデジタルID及びデータ交換基盤は強力なインフラとなると考えております。
私としては、メタバースの時代のインフラとしてエストニアのコンセプトであるデジタルID及びデータ交換を活用していきたいと考えております。
データ交換の方法として、ブロックチェーンをどこまで使うかという議論についてはエストニアでも一部使われているようですが、もともと、ブロックチェーンが人気になる前から存在したデータ交換基盤なので部分的に使われているという程度のようです。
リープフロッグという言葉が、経済学にありますが、日本としては、デジタル国家エストニアに追いつき、追い越すアイデアとしては、メタバースの活用を一気に推進してそのインフラとしてデジタルIDやデータ交換の基盤を作り上げていくというのが良いのではないかと考えております。
実は、データ交換のインフラは、別の切り口で話題になっているデジタル通貨(中央銀行デジタルカレンシー)(CBDC)とも深い関係があります。
メタバース時代の標準通貨を作ることを目指しているとも言えるかと思います。
もう1点、エストニアのデータ交換のアプローチが魅力的なのはコストをかけずに既存のインフラと有効活用して実現したという史実です。
Oracle情報銀行(=私が提唱している)においても重要なのがデジタルIDとデータ交換です。
ゆえに、エストニアのデータ交換基盤の名前(X Road)をオマージュにしております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO
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