ペイロールカードの普及を目指しておりますが、実際に狙っているのは銀行の新しい形であるネオバンクと呼ばれるテーマです。
銀行にはいくつかの機能があるかと思いますが、極論すると
1)決済・送金
2)貸付
3)預金
の3つが主な機能だと思います。
3つの機能がペイロールカードによるネオバンクにより
1)については銀行口座を経由せずに資金を動かすことを意味しておりますのでブロックチェーンなどの技術を使えば簡単に実装可能です。つまり仮想通貨のWalletと同じ考え方です。
2)貸付についても既にソーシャルレンディングが少しずつ普及しておりますが銀行を経由せずに直接P2Pでの取引が普及していく可能性はペイロールカードの普及により十分にあると思います。
最後に3の預金ですが、銀行以上に信頼される存在にペイロールカードのサービス提供者がなれるかという議論がありますが、例えばアマゾンに直接給与相当額を動かすことをイメージするとあり得ると思います。(日本だと、PaypayやLine Payそして、Au Pay、D払いなども可能性あると思います。)
なお、ペイロールカードの普及により私は資産運用をする人々が増える(Wealth Naviのようなサービスがより普及する)と考えており、いよいよアマゾンなどが資産運用の世界に入ってくることは十分あるのでは無いかと考えております。
ペイロールカードの普及はネオバンクの普及を意味しており、これまで以上に銀行の存在が脅かされる一方でフィンテックの次世代のサービスがいよいよ普及していくチャンスだと考えています。
ネオバンクの先のテーマだと思いますがいよいよ、通貨とはどうあるべきか考えるというテーマも入ってくると考えられます。通貨のあり方の考察は長くなりそうですので、別の機会にしたいと思います。ペイロールカードは日本でも本格的なフィンテック企業の台頭の巨大なチャンスとなるというのが私の予言です。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO
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