哲学の巨人、ヘーゲルの弁証法について本日は書いてみたいと思います。
例によって私は、哲学者ではありませんので、私の理解ということでご理解頂けると幸いです。
テーゼ、アンチテーゼ、アウフヘーベンの3つのステップがヘーゲルの弁証法と呼ばれている手法において登場しますが、今回はビジネスであるある人間関係というテーマに当てはめてみます。
ステップ1)テーゼ (自分は正しい、相手は正しくない)
自分が正しいと思い、相手は正しくないという状況(厳密には自分からみたら主観的に相手が正しくないと考えているという状況)があったとしましょう。(よく起こる状況かと思いますが)
程度の差はありますが、精神年齢も関係してくると思います。
私の周りには正直精神的に幼稚なタイプも稀にいます。そのような方に多いのが、この自分が正しい、相手が間違っていると極端に強く信じ込む状況です。精神レベルが低くなればなるほど、なんでも自分が正しいとなり、見ていてストレス凄そうな人がたまにいます。
ステップ2)アンチテーゼ (相手が正しいかもしれない?)
思考実験になりますが、仮に相手が正しいとしたらどうでしょうか?相手の立場から見たら自分がいつも正しいと主張するタイプの人にあったらどう見えるでしょうか?
仮に相手からみても正しく見える状況でメリットのある状況はないのでしょうか?
自分のことは一旦離れて、逆の立場やもっと一段高い次元で考えてみると意外に
「あっ、相手が正しいかもしれない!」
「あっ、両方にメリットがある良いアイデアがあるのではないか!」
と気づかされることがあります。
ステップ3)アウフヘーベン (自分、相手の双方にメリットがある)
アイデアのアップデートと言えるかと思いますが、自分から見て納得できて、相手から見ても納得できる第三の案を見つけることができると人間関係はとてもスムーズになりますし、精神年齢の低いストレスがたまるタイプの方も少し楽になるのではないかと思います。
私はいつもアウフヘーベンを目指しています。
つまり、皆にとって最良の道を探す習慣を持っています。
必ずしも成功する訳ではないですが、この方法では人間関係のストレスを感じることはとても少ない気がしております。
これにより、もしかしたらいつも自分は幸福を感じているのかもしれません。
藤井秀樹
パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社 取締役
パクテラ・アジアパシフィック・ホールディングス株式会社
パクテラ デジタル イノベーション最高経営責任者
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