ペイロールカードの可能性
フィンテックのテーマですが、私が普及させたいのがペイロールカードです。
名前からすると、どのようにすごいのか伝わらないという課題がありますが、日本には給与所得者が約6000万人、毎年動いている金額が約263兆円と言われておりますので、かなりマーケットは大きく、新しいビジネスモデルがもし誕生したらインパクトがあるということになります。
ペイロールカードで起こせる可能性があるのが以下の五つに代表されます。
1)これまでの銀行のビジネスモデルの再定義(ネオバンクやチャレンジャーバンク)と呼ばれます
2)資産運用の手法の再定義
3)新しいスコアリングモデルの誕生による新しいビジネスモデル
4)新しいECや広告モデル
5)新しいデジタルカレンシーの普及
と色々なことができると予測しております。
テーマとしては、デジタルど真ん中であるマイナンバーカードとも関係してくると考えておりまして、私だけが上記のように捉えているわけではなく、同じような見方をしている方々も少しずつ増えてきている感触があります。
あまりに巨大なマーケットであり、スタートアップが挑戦するのかと言われそうですが、私が先行して考えてきたことに賛同していただける大企業や有力な特許とシステムという武器を手に入れつつあり私が挑戦しても勝算があるのではないかと考えております。
ペイロールカードのモデルは実は、日本版のアリババとアントフィナンシャルのようなモデルとなりますが、私はそのモデルにエストニア式の個人情報の管理方法を導入したいと考えております。
過去何度か触れております、自律分散型の情報銀行という概念を紹介しておりますが、目指していることはペイロールカードの切り口からであれば実現できる可能性が見えてきています。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO