メタバースにおいて経済圏がいつかできるのか、あるいは既に一部成立しつつあるのかについてはいろいろな議論がされてると理解しております。
特に、Web 3.0のような考え方で自律分散的な世界が一部でも実現するのかはとても興味深いテーマだと思いっております。
将来のメタバースは経済圏としてどのような姿になるのかを予測して色々な人々が挑戦していくのだと思いますが、短期的なメタバースの活用については、顧客接点として何らかの有力なポジションを取れるかどうかが論点になると考えています。
顧客設定として考えると当面の論点はメタバースの世界と現実の世界をどのように連動させるかが、重要になってくると想定しています。
現実の世界と仮想の世界をつなぐ考え方、MR(=Mixed Reality)ということになるかと思いますが、既に技術的には多くのことができるようになっており、少なくとも不動産の業界や旅行業界、そしてアパレルなどの業界ではかなりユースケースが出てきていると思います。
先日、メタバースの事例が進んでいると言われる中国のユースケースをアリババの方に教えて頂いたところ、やはり進んでいるのはアパレルや不動産ということになると言われました。
ゲームの世界では既に当たり前のメタバースですので、顧客接点にゲーム性を持たせると同時に、現実の世界に誘導するような使い方が当面の主役になるのかとなと考えております。
Web 3.0的な考え方もおそらく、顧客接点(いわゆる、CRM)の領域で入ってくるのではないと予測している次第です。
詳しい方々と継続して議論すると同時に、顧客接点がメタバースでどう変化していくのかを研究していきたいと考えております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO
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