世界のフィンテックについて時々アドバイスを頂くことがあります。
国内のフィンテックといえば、割と人気のテーマである決済ですが、海外では決済手数料がゼロになっているケースが多いそうです。つまり、決済自体ではフィンテックの事業としては立ち上がらないか、立ち上げを目指していないそうです。
有名なインドのPAYTMですが、そろそろ上場した模様で、Paypayがそのシステムを日本に輸入していることで有名です。
PAYTMのビジネスモデルは決済サービスにプラス何か他のサービスを繋げて決済以外で収益源を作ることを目指しているそうです。
巨大なインドマーケットを持っているPAYTMですが、決済では勝負していないようですが既に3億人のユーザーを獲得しており収益源はいわゆるスーパーアプリと呼ばれる色々なサービスから生まれるという形になっているそうです。
日本のフィンテックにおける課題の1つが決済のネットワークが古くて高価なことですが、決済で勝負するのではなく、他の収益源で勝負するという文化になると日本のフィンテックも変わるのだろうと想像しております。
なお、ニュースでも取り上げられていましたが、日本の4大通信会社(楽天含む)が既に国内ではPAYTMのようなポジションにありますので、国内でスーパーアプリを考えるのも実は難しいかなと考えております。
一方で、よくみているとフィンテックで変えることができるチャンスが見えると考えており、私は保険エリアにあると考えて挑戦しておりますが、世界の事例も参考にして決済については狙わない(実は狙ってみたけど勝ち筋がまだ見えない)と思っております。
決済はフィンテックの主要テーマであることは間違いないです、国内外の動きをこれからも参考にしていきたいと思います。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO
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