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保険業界の顧客設定のDX化

保険業界の傾向として、各社に資金力がある関係で各社がそれぞれバラバラに動くことが多いです。今回のコロナ禍で進むのが、顧客接点のDX化ということになりますが、少なくとも一番インパクトが大きい(保険会社においてお金が動く)のは顧客が新規に保険に加入する場合の営業関連のテーマとなります。

この10年において保険業界で流行したテーマが営業プロセスのペーパーレス化です。色々なコンサルティング会社やシステムインテグレーターが稼いだテーマだと思います業界全体で少なくとも1000億円単位で使ったと思います。

なお、この10年においては、手続き自体はペーパーレスになりましたが、まだ完全では無いことと、実は対面での手続きが前提になっておりますので、今回のコロナ禍における対応としては全く不十分という状況です。現在、各保険会社で非対面を前提にしたプロセスの検討及びシステムの開発競争となっており、このテーマは盛り上がると予測しています。

なお、保険商品は1つの会社で全てを揃える時代から、複数の保険会社から選択する時代に少しずつではありますが移行しております。約25万人と言われる保険の営業の方々のうち、複数の保険を扱うことができる方々(乗合代理店と呼びます)が約半分程度まで増えております。(有名なのは、ほけんの窓口等)

乗合代理店の立場で言えば、各保険会社が開発する非対面用のシステムは実な迷惑でしかなく、複数の複雑なシステムを顧客応対においてミスなく行うのは相当難易度が高く無駄なミスが大量に発生するリスクをはらんでおります。前置きが長くなりましたが、私がスマートコントラクト推進協議会で目指したいテーマのひとつが保険業界の非対面の募集プロセスのスマートコントラクトによる統一です。

ひとつの統一された申込み手続きは業界全体の色々な無駄を省く可能性がある、システム開発コスト及び、複数のシステムが存在したことによる影響などを考えてみると、少なくとも2000億円程度の価値はある取り組みだとは考えております。

難易度が高いとは思いますが、まずはできるところからやって見るというスタンスでトライしていきます。


藤井秀樹

株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO


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