少し、今年を振り返ってみたいと思います。今年も色々な学びがありました。
過去も述べましたが、私が継続して学んでいるのが以下の3つです。
1)企業の戦略
2)テクノロジー(デジタル含む)
3)人間学
となります。
どのテーマにも終わりはなくずっと学習していく必要があるのだと考えていますが、今回はそのうち2つのテーマ(戦略とデジタル)について今年学んだことをサマリーで述べてまいります。
まず企業の戦略については、改めて私が好きな考え方はエフェクチュエーション(経営学者のサラス・サラスバシー氏が提唱している理論)だと改めて実感しました。
仮に大企業だとしても、エフェクチュエーションの考え方は確実に有効だと確信しています。ほぼ全ての大企業の方々が人材難だと市井のニュースや、記事などで特集されているのを見るにつけ確実に有効だと思っています。
私が特に有効と考えているのが、現在ある資源を活用すること(birds in the hands)とアライアンスの有効活用(クレイジーキルト)です。それらのことはこの後述べる、デジタルで成功する企業の条件にも合致していると思います。
私も現在活用できる資源と創造的なアライアンスを活用してデジタルビジネスの立ち上げ(過去何度か、触れていますが社会を幸福にすることを目指すプラットフォーム)にトライしています。
私のビジネスに関わっている方々から何度も頂くフィードバックが
「もっと良い人材は採用できないのか?」
その度に私の答えは、現在利用可能な資源でなんとかするしかないので、
「理想的な状況は目指すも今あるもので戦います。」
と回答しています。
なお、外部の色々なパートナーを活用しているので、実は割と順調にビジネスは立ち上げている感触は持っております。来年、大きくビジネスを伸ばせるはずだと確信しておりますが、こればっかりは流石にやってみないとわからないですね。
続きましてデジタルについてわかったこと。
それは、色々とありますが、AIがいよいよ使えるようになったということです。
AIが活躍するための頭脳であるデータ整備済み(アノテーション済み)のデータベース(AI KMS)を開発するコストがこれまでの20分の1程度に下がっていること、またデータベースを有効に活用するための人間の五感にあたる技術も進歩しており、頭脳が整備されれば色々なインターフェースを有効に使うことで、これまで人間にしかできないと言われていた業務を本格的にAIで置き換えることも可能だということを理解しました。
AI KMSの有効活用、インターフェースとしてAI Robot(chatbotやavatar)を私の得意な保険業界やその他の業界にも提唱していけるというのが今年の最も大きな学びになります。
AIが活用できるか確認するアプローチにもエフェクチュエーションは有効です。
つまり、既に社内に存在する知見を活用すること、知見を活用する仕組みを作れるか検証する上で社外の人材(所謂スタートアップと呼ばれるような会社や人材)を有効に活用すること。それらが有効に実現できなかったため、私の今年の発見(AIがそろそろ使えるという所感)に至らなかったというのが正直な感想です。
AIが活用できることがはっきりした以上、AIにインプットするデータの品質を維持する仕組みがあれば良いと考えており、こちらについては既にあるブロックチェーンを活用して開発するアイデアは近いうちに具現化しますので、ご期待頂けると幸いです。
それでは、皆さん良いお年をお過ごし下さい。
2019年12月31日
実家の山口にて
藤井秀樹
パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社 取締役
パクテラ・アジアパシフィック・ホールディングス株式会社
パクテラ デジタル イノベーション最高経営責任者
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