情報銀行のビジネスモデル
情報銀行というテーマについて考えてみたいと思います。
目指しているのは、自律分散型の情報銀行ということを過去何度か触れておりますが、同じようなことを目指しているスタートアップやそもそも情報銀行という制度も日本では整備されつつありますので、どのようなビジネスモデルを当面目指すのが適切なのか調べていきたいと考えております。
IoTというテーマが製造業で話題となり色々なデータを集めたら何かができるという幻想があるかと思いますが、情報銀行も個人のデータを集めたら何かができるという幻想を追求している可能性があると考えております。
私が当面目指すべきで、かつ具体的な効果あるいは社会の効率を上げると思うことは2つです。
1つが、名寄せです。
2つ目が、正確にデータを交換できることあるいは価値を交換できる仕組みを作ることです。
2つのテーマを実現するのが、実は私が目指している当面の情報銀行だと考えております。
個人のデータを個人に帰属させるという目標もこの2つが実現できれば達成できると考えており、現時点で色々なデータを集めることを目指すよりも、基本となる名寄せとデータ交換基盤を作り上げることが世界を変えると想定しております。
デジタル先進国のエストニアが過去行って成功した、名寄せのモデルとデータ交換の仕組みは一つの回答でありまず日本で目指すべきはエストニアモデルではないかとい仮説を持っており、この仮説検証をしたいと考えております。
具体的な取り組みとして、スマートコントラクトの考え方を実現するために必要なこととして、デジタルIDと正確なデータ交換の実現を目指しています。
ペイロールカードの普及を目指すことにより、価値のデータ交換及び、データを集めてスコアリングを作り、結果としてより最適なサービスを提供することができると考えており、私が目指している情報銀行モデルに至ると考えています。
まずは、部分的にでもスマートコントラクト、そしてペイロールカードのモデルの普及を目指して活動していきたいと考えております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO