企業の衰退を詳しく分析したことで有名なビジョナリーカンパニーですが、現在、暗号資産産業で議論になっております分権化の議論にも通じると思っております。
企業は、
スタートアップとして始まり、当初はガバナンスなんてものは原則ないので、自由で分権的な状態です。
やがて、成功して大きくなるにつれて管理、つまり中央集権的な要素が入ってきてどんどん自由度が低くなります。
企業が自由で最もイノベーションを起こせる段階では分権的で自由であること、衰退するケースでは中央集権的な組織となり、イノベーションを起こすことができずに崩壊していくということが法則として言えるかと思います。
暗号資産産業に当てはめると
デジタルを活用して自由にイノベーションを起こすことを目指して分散的な仕組みを推奨している業界ではあるかと思いますが、現実の世界は中央集権的であり、完全に自由ではない状況であるというところと折り合いをつける必要があります。
大きくなってもイノベーションを起こせる企業は存在しており、
そのような企業は、規律と自由が両立している状態にあると言われております。
今後の暗号資産産業の発展には、自由の維持と同時に規律の導入ということになるのかなと改めて想像しております。
人類の発展にはイノベーションは必要であり、この点に関しては、自由主義の方々あるいは、規律主義の方々も賛同できるのではないかと思います。
共通するビジョンと、分権化とコミュニケーションがその鍵になるのだろうと、ビジョナリーカンパニーに書いてあったことを暗号資産産業にも当てはまると考えております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO
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