最速で日本を変える方法
最速で日本を変える方法という題名の福岡市長(高島氏)が上梓された書籍を取り上げたいと思います。
課題意識はいつも私が考えていることと共通しており、共感を持てる内容です。
日本は、この30年間成長が止まっていると言われていますが、その原因の1つがスタートアップが育成できない環境にあると考えておりますが、
その課題意識を高島氏も持たれており、行政のトップとして過去10年間挑戦されてきた内容がまとめられております。
コロナの影響もあり最近は、福岡市に行ったことがないのですが久しぶりに行ってみたくなった内容でした。
日本を変えるのは、日本の現状の構造や文化、歴史的な背景を理解して、どのように攻略するべきか戦略を持って臨べきであるというのが、私が理解した高島氏の主張と理解しております。
日本でスタートアップをやってみると浮かび上がる課題を俯瞰して理解できる内容と言っても良いと思います。
日本の現状において、どこを狙うのが良いかを本来は、狙うビジネスモデルごとに考えていく必要はあるかと思いますが、
今回のコロナ禍が絶好のチャンスであるという見方はおそらくあらゆるビジネスモデルに共通しており、
コロナ禍という、近年では例を見ないチャンスを改めて活かすべしと考えさせられました。
コロナのおかげて日本社会自体が、いつもは保守的なところ(=歴史的な経緯もあり日本の構造的な課題)が柔らかくなっており、絶好のチャンスの時期であると指摘されてます。
特に解決するべきで、根幹となるのがデータ管理(特に個人情報の管理)にあるというテーマを少しでも解決できると日本が変わる、日本のDXが変わると主張されてます。
私が提唱する情報銀行のテーマでも根幹となるのは、データ管理であり特に本人の特定にあります。
もっと効率的な金融サービスを提供する意味でもデータ管理を国家のレベルでできるようになると社会が変わります。
デジタル庁などがリードすると言われているデータ管理、特にマイナンバーカードの利用などのテーマが改めて関連してきます。
高島氏が目指されている姿と私が提唱している、自律分散型の情報銀行の考え方は方向感としてはとても一致しており意気投合できる可能性は高いと考えており、今後機会があればお会いしてみたいと思いました。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO