社会を変革するペイロールカード
ペイロールカードについて私は当初詳しい人間ではありませんでしたが、関心があることと、いろいろな素晴らしい先生に恵まれて詳しくなって参りました。
給与というのは考えてみると日本では銀行口座から受け取るのが現在は前提になっている気がしますが、少し前(でもないか?)においては現金で受け取りをするというのが主流でした。
有名な3億円強奪事件(1968年)により給与を銀行口座に振り込みをするという法令が例外措置として認められたというのが銀行口座で受け取るという歴史の始まりとなります。
日本では当たり前になったことの銀行口座の給与受け取りですが、発展途上国においてまだ銀行が普及していない国々や貨幣自体がまだあまり信頼されていないため、すぐにインフレが発生する国々において、給与を現金で受け取るという制度を解決したいという国々は多数あります。
デジタルの時代において、貨幣はデジタルに置き換わるのは時代の必然のようです。貨幣の歴史を振り返るとその時点において常に最新の技術を活用して発行されてきた歴史となります。
最新の技術を活用して、デジタルで給与を受け取る仕組みを作ることを私はペイロールカードだと定義しており、
ペイロールカードで世界に通用するモデルを作ることができると日本だけでなく世界に通用するビジネスモデルとなるはずであると考えております。
日本のデジタルの推進という意味において、給与自体がデジタルになる意義は考えれば考えるほど深いです。
当初は、限られた形でしかペイロールカードは発行されないと思いますが、歴史の必然としてペイロールカードは社会を変革する可能性があると考えております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO