証券会社がなくなる日
私が得意なのは保険業界ですが、本日は証券業界について書いてみたいと思います。
といっても、詳しいわけではないので、書籍の紹介になります。
「証券会社がなくなる日」:浪川 攻 著
考えてみると富裕層向けのビジネスを考えるなら、証券業界は今でも一番強いのかもしれないと思います。富裕層しか人間からアドバイスを聞いて投資することには興味がないのが一般的だと思います。
ネット証券の登場により、私もそうですが、わざわざ人間に聞かずに、自分で売買するというのが投資をされている方々では一般的な中で、証券業界が生き残る意味があるとすれば富裕層向けのプライベートバンク的なビジネスだろうと思っておりましたが、私の予想通りその方向に向かっているようです。
営業人材が富裕層に提案するなら、ネット証券でも売買できるような商品ではなくプライベートバンクでしか扱えないような商品ではないかと思っており、具体的には、ベンチャーキャピタルや個別の未公開株への投資が1つの商品カテゴリーになると考えております。今回の書籍とは直接関係ないテーマですが考えていきたいです。
これからは、IFA(でもまだ日本では未熟)というのが書籍の結論になっておりましたが、言い方を変えると顧客志向のビジネスモデルも証券業界も変革されるべきであるという当たり前とも言えることが証券業界でもこれから起こるそうです。
顧客のことを考えて、顧客のために資産を守るという考え方は、プライベートバンクの根幹だと思いますが、基本に証券業界も回帰するべきということだと思います。
より顧客志向のビジネスモデルと作ることが私の東大式FPにおけるミッションですが、ぜひIFA(厳密には、顧客志向のIFA)も取り入れていきたいと改めて志を新たにした次第です。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO