貨幣の価値を決めるのは、実体なのか実体は無いのかについて本日は書いてみたいと思います。
なお、この問題については、今のところの私の理解では、大きく分類すると実体は無いと考えております。
法定通貨と呼ばれる通貨は、何らかの国の裏付けがあるので、価値があるということになっておりますが、実際には、その価値を支えているのは共同幻想であると(サピエンス全史で有名な)ハラリ博士が指摘されています。(歴史的には、ドルと金との交換保証を停止したニクソンショック、もう50年前が有名です。)
実際には価値がない貨幣が現在安定的な価値を持って流通しており、経済圏を作っているのが実体だとしたら、
自ずと現金のみで資産を保有することはリスクが高いということになりますが、現在日本では金融資産のほとんどが現金で眠っています。(余談ですが)
なお、現在発行されている法定通貨は、国の借金を裏付けに発行されていますので、現金で眠ると自動的に国の借金は減らないという関係にもなるかと思います。
裏付けはない(厳密には電気代を使っている)と言われているのがビットコインです。
ビットコインのイノベーションは、裏付けがなくてもみんなが価値があると信じたら価値があるということをこれまで証明してきていると思います。
ビットコインは残念ながら、価値が安定しないため、決済に使うことは難しいのが現状なので、ステーブルトークンという考え方が登場しており、裏付けを何か(金や法定通貨)にしている場合と、他の仮想通貨(イーサを裏付けにしているDefiは多数)にしている場合などいろいろなユースケースが登場しています。
通貨の条件として、
安定した価値があり
価値を保存することができることですが、
ビットコインは、安定はしていない、価値を保存できてる可能性はありますが投機的という状況です。
今のところのベストな通貨とは仮説ですが、仮に分権的な仕組みで通貨を登場させるとしたら
現実世界のいろいろな資産を裏付けにした価値が高くなる通貨(ビットコインタイプ)が存在しており、その価値を裏付けにしたステーブルな通貨(法定通貨に近い)ということになると思います。
共同幻想として価値があるでも可能な限り資産にペッグした通貨(ビットコインタイプ)
決済に使えるステーブルな通貨(法定通貨に近い)
の2種類があれば良いのかなと思いますが、、、
ビットコインも既にその課題を秘めてますが、そのような通貨は使われないため、流通しない通貨となります。(=ゴールドのような状態)
現在の暗号資産業界のプロジェクトも本日まとめているような方向に向かっている気がしておりますので、
私の貨幣の考え方とは合致してます。
暗号資産のプロジェクトだと、MakerDaoの考え方が標準となり発展していく気がしております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO
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