CBDC
定期的に話題になると思うテーマが、
CBDCです。
=Central Bank Digital Currency
日本の黒田総裁も2026年にはCBDCの発行判断すると言われておりますが、これだと遅いのではないかというのが私の印象です。
世界を見ると、既に中国は発行する予定(実際にはテストしているので発行しているとみなせる)になっております。またいくつかの発展途上国では既に発行している国々もあるそうです。
CBDCの論点はいくつもあると言われておりますが、個人的に興味深いか気になるのが、既に存在している仮想通貨との関係になります。
世界には、現在約1万程度(ある程度流通している)の仮想通貨が存在しており、その中で実際に生き残るのはどの通貨になるかは勿論不明ですが、色々な挑戦をしているプロジェクトの数だけ存在していると思います。
サイバーセキュリティ、個人情報の活用方法、そして国際送金の3つが私としては気になるあるいは、整理がされていくべきテーマだと考えております。
サイバーセキュリティについては一般の民間レベルの技術ではもう既にカバーできない時代になっていると想定しており、軍事レベルのサイバーセキュリティを導入していくべきであると考えております。
個人情報の活用に関しては、私はWeb3.0型であるべきだと考えて活動しておりますので、当然ながらその方向で議論されていくことをイメージしております。
スマートコントラクトの考え方をどの程度、CBDCに反映するのかなどはとても興味深いテーマだと思いますが、あまり議論されていない印象も受けております。このテーマは仮想通貨業界の方が遥かに進んでいるのかもしれないと思います。
そして、最後にニーズはありますが、とても難しいテーマと思えるのが国際送金です。
現状の基盤で最もお金がかかっているのが不正検知ということになり、マネーロンダリングなどの犯罪をいかに防ぐかという部分にものすごいコストがかかる仕組みになっており、国際送金が低コストになっていくイメージはないのですが、この論点がCBDCではどのように整理されるのかもとても興味深く思います。
仮想通貨業界の立場で言えば、うまく折り合いがつく落とし所を見つけて欲しいと思いますが、仮説では
サイバーセキュリティについては国のレベルで用意
個人情報の活用については、仮想通貨業界が頑張る
そして
国際送金については民間だけでも無理と思いますので、国レベルとのハイブリットな仕組みを見つけていくのかなという想像をしております。
なお、本日書いているようなCBDC(サイバーセキュリティ、個人情報、決済の論点が整理された)の基盤の上にメタバースは発展していくべきと考えております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO