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金融包摂

金融包摂という言葉が少しブームのようなので取り上げてみたいと思います。


あまり使われない言葉だと思いますが、意味しているのは世界から貧困を無くすということを目標とするものの、まずは金融サービスを誰でも使える状態にすることを意味していると理解しております。


ペイロールカードなどを考えていると、日本では銀行口座は誰でも持っていて利用できる仕組みだと前提として考えていることに気づきます。発展途上国では実は銀行口座を持たない人々も多数存在していること、また、働いて得た給与を使うためには何らかの形で受けとる必要がありますが、銀行口座がないために受け取るために高額な手数料を払っている場合もあるそうです。


実は、ペイロールカードで実現するべきは、金融包摂と呼ばれる誰でも金融サービスを活用できるようになることだと最近気づきました。


日本ではモバイル端末にチャージできる仕組みを目指すことになると思いますが、実は課題となるのは巨大かつ古くなった送金システムになるそうです。送金システムを世界の最先端に刷新しながら、ペイロールカードの普及を目指すということが実は金融包摂の実現につながり、日本で実現できた仕組みを発展途上国に展開すれば良いという考え方が可能のようです。


送金システムに使うテクノロジーはどうあるべきかについて、色々と教えて頂いておりますが果たしてブロックチェーンで単純に対応すれば良いのか、他の技術を活かすべきなのか、当然ですがセキュリティ面での対応も十分にする必要があります。また、運用面でもどのような形が正しいのか考えていく必要があります。

実は、送金システムを考えていると、CBDCと呼ばれている中央銀行が発行する法定通貨を仮想通貨にするのかなどの論点も関連してきます。


金融包摂というテーマは実は深いのだということを最近改めて致しました。


藤井秀樹

株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO


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