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BCPとWaterfall

過去の私の経験について触れたいと思います。

保険会社にいた頃、今回のコロナのような想定外の事態において如何に事業を継続するか(BCP)を整理する責任者(=厳密には、企画の責任者(2桁億円以上の予算を使いました)をしていたことがあります。

その経験について言えば、想定外の事態を想定して準備するのには、お金がかかるという当たり前の結論になります。

もうひとつの私の経験ですが、システムの開発にはお金がかかる(私が関わったシステム開発は通算で3桁億円は超えると思います。)という話をしたいと思います。

複数の人々が関わるシステム開発を伝統的な開発手法であるWaterfallというやり方で何度も進めた経験がありますが、既存システムの保守案件ならまだしも、全く新規のテーマをやろうとすると、ほぼ予測どおりに開発できた試しはなく、予測の倍程度に収まったそれは、良い方と言えるのが私の経験です。

BCPと、Waterfallによるシステム開発の共通点は色々あると思いますが、

実際に価値がある活動に向けた準備に時間がかかりすぎることです。

つまり、BCPであれば実際に不測の事態に陥らないと使わないもの(書類の整備)に時間の大半をかけていること、一方、Waterfallであれば、色々な設計書と呼ばれる書類化(こちらも書類の整備)に時間がかかり、実際の開発(コーディングと呼びます)にはなかなか時間が使えないケースが多いです。

スタートアップ的に考えるようになった私から言われせれば、お金がかかりすぎる活動は、スタートアップには許されないということです。

BCPにもシステム開発にもスタートアップで標準となりつつある、OODAや

Pivotやアジャイル、スクラムという手法を取り入れることが必要であり、そうしないと、今回のコロナでは大企業でも倒産しています。

私としては、過去の経験を活かしてBCPに新しい考え方(つまり、スタートアップ的な)を提唱してみたいです。


藤井秀樹

株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO


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