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Libra構想再考

学べば学ぶほど、面白い、或いはすごいと思いう暗号資産業界ですが、残念ながら本格的に事業化を狙っているプロジェクトは少ないのが実態のようです。

(この実態については業界の性質上、最後までわからないだろうなと、想像しています。)


今更ながら、私がやりたいことを考えると、とても参考になるのが古い(業界のスピード感的に)となりますが、Facebookが主導していたLibra構想です。


参加を表明していた企業群もすごいですし、集まっているメンバーも豪華というプロジェクトであり、しかもFacebookの顧客基盤が活用できるとなると、規制当局からものすごい指摘が入ったというのも理解できます。


最近になりその中身を良く理解できたのですが、単なるステーブルコインの発行プロジェクトと考えておりましたが、実は違うということが少し理解できてきています。


実は、私が目指しているのは、そのアプローチは異なる部分はありますが基本的にはLibra構想と同じではないかというのが最近の気づきです。


私の場合は、着目したのがマイクロファイナンスですがLibraもその構想上、もし実現していれば同じようなことが可能でありその規模は確かに大きいと思います。


過去のブログで触れておりますが、実現したいのは、

日本のエリートサラリーマンが、自身のペイロール(給与)の一部を、牛を購入したいアフリカの農夫に資金を提供して、お互いにメリットを得るというシナリオですが、このシナリオをもっと深く考え見ると


1)日本の給与所得者は、法的通貨にペッグした仮想通貨での給与受け取りが望ましい

2)アフリカの農夫も現地の法定通貨が何かは別として価格の安定した仮想通貨での資金受け取りが望ましい

3)マイクロファイナンスの意味で相対取引でも良いのですが、リスクを分散する意味で、1つの巨大なプールに資金を提供して、リターンを受け取るというモデルも必要


となります、実は現在既に存在するMaker Daoを少し工夫したら実現できるシナリオとなりますが、これは実はLibraも考えていたシナリオでもあったようです。


Libraには現在、流行しているDefiの要素もその構想に入っており、もし実現が進んでいたらすごいことになっていたあるいは、これからなる(構想自体はまだ続いているよう)のかなと考えております。


ステーブルトークンの発行という考え方と、Defiのような分権型の資金プール管理という考え方は改めてLibraにも入っていたいということで、今後の主流となる論点となると考えております。


ペイロールを全世界の人々に必要なタイミングで必要なだけ供給できる仕組みができると、資金が必要な人々に資金を提供して世界を発展させるということが本当に可能になり、夢のような状態となります。


なお、不正対策をどうするかというのが裏腹である議論となりますので、どこまでもKYC/AML(Oracle)やスコアリングと私が呼んでいる考え方が夢の実現に向けて必要なのだと思います。


藤井秀樹

株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO


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