SSI/DID
SSIという概念があるそうです。
私が目指している自律分散型の情報銀行に関連する概念なので取り上げたいと思います。
S=Self
S=Sovereign
I=Identity
の略となり、自己主権型のアイデンティティと日本語では訳します。
目指しているのが、現在主流となっている中央集権型のIDや3rd Party管理型IDが抱えている課題を解決するために提唱されている理念となります。
このムーブメントは最近の取り組みでID2020という規格が最近(昨年)提唱されて活動が始まったばかりという状況のようです。
SDGsの目標において、アイデンティティが認められていない難民に対して、権利を認める方法として国連も参加している取り組みになります。
さて、SSIの概念の或いは理念を具体的に実現する方法として、
DIDという考え方が現在提唱されております。
D=Decentralized
ID=Identity
つまり分散型のアイデンティティ管理の仕組みで、自分の情報は自分で管理するという目的の達成を目指す技術ということになります。
自分のデータを自分で管理するためのIDを実現するために、ブロックチェーン技術を活用しながら標準規格を作る活動として現在取り組まれております。
デジタルの時代において、重要なテーマが本人確認(つまりIDの確認)であり、不正も検知する必要があり、今後も色々な挑戦(技術的にも法令的にも)がなされて行くエリアとなります。
実際のサービスはまだ私は見たことがないので、今度どのような形で、社会実装されて行くのか非常に興味深いです。(なお、いくらなんでも全てのデータ管理を自分でやるというのは無理があるとツッコミが私にはあります。)
私が目指しているのはデジタルを皆さんに使って頂くことですので、個人情報の管理を全て自分で行うことは実は難易度が高いと想定しており、信頼できるパートナーが必要と想定しており、パーソナルアシスタントAI(なお、本物の人間(専門家)も)が必要だと想定して
自律=AIを活用
分散=本日説明しているSSI/DIDの考え方
をパッケージ化した自分専用の情報銀行というコンセプトを実現する必要があると考えております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO