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オフライン・マーケティングの有効性

マーケティングにおけるオフラインの有効性(色々な定義があるかと思いますが、本日は「人間による対面での応対について」を中心に)について述べます。


保険業界でもよく話題となるテーマですが、オフラインとオンラインのどちらが重要(費用対効果が高い)か?というテーマだと考えて下さい。


保険、その中でも特に生命保険はオンライン(正確には、オンラインオンリー)では今のところ成功してないというのが私の所感です。本日の言葉の定義そのままですが、生命保険の場合で言うオフラインは何を意味するかといえば、営業の方々が足で稼ぐマーケティング(人間による対面による応対)のことで、その効率が現状では最も高いという状況が業界の常識として考えられています。

インターネットの登場によりオンラインの時代が到来したというのが現在の時代だと思いますが、現時点でオフラインはなくなるのか?という論争がECの世界でもよくでてくる論点になります。


明らかにこれからはオンラインの世界が強くなるはずであり保険業界も例外ではないとは考えていますが、あと5−10年程度は間違いなくオフラインが重要であると想定した戦略が必要だと考えています。

将来において、オンライン上の(クラウドに存在する、エッジデバイス上になるかもしれませんが、人間による応対ではないと考えて頂けると)AIが発達してまるで実際の人間と話しているレベルになる可能性はあります。しかしながら、まだ暫く時間がかかると予測しており、あと10年程度は対面の人間が不可欠となるサービス(例えば、信頼関係を構築する)が存在し続けるというのが、私の見解になります。従って、生命保険に関してはオフラインのサービス(優秀なFPを顧客に紹介するなど)が現状では最も有効であると考えています。


この私が考えているオフラインの人間とオンラインのハイブリットのようはサービスが次の10年の主流になるのではないかと考えており、その前提でのサービスをこれから中心に開発したいと考えています。


なお、保険業界以外の人からみたらオンラインの活用も含めてマーケティングするのは、当然と思われるかもしれませんが、保険のマーケティング=各営業担当の個人技(対面)となっている傾向が今でも強くてオンラインによるマーケティングは実はまだ業界全体で苦手であるといった印象が払拭できません。

アルゴリズム(再現性があるプログラム)と呼ばれる、コンピューターサイエンスの世界の主要なコンセプトになりますが、人間の要素を全てアルゴリズムに還元できるのか?というテーマに関しては、最新の予測では意識と呼ばれる要素以外は全てアルゴリズム化可能であるという結論になるようです(諸説あるようですが、)。


例えば、人間だけの直感というようなものは現代では有効でも、将来はAIのアルゴリズムに全く歯が立たなくなる時代がくるということになります。


AIがあなたの情報を人間以上に色々な意味で正確に把握(前述の例では信頼関係も構築できる)して、その結果一定のアルゴリズム(ロジカルな意味での提案は今のも人間は歯が立たないですが)に従い最適な提案をする日が近い将来にはくるという結論になります。

即ちAIが人間の判断より信頼される日が十年以内にはやってくるというのが、私の予測です。


藤井秀樹

パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社 取締役

パクテラ・アジアパシフィック・ホールディングス株式会社 

パクテラ デジタル イノベーション最高経営責任者


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