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保険商品とDeFi

保険をネットで販売することは難しいと言われております。

保険業界に関わって約20年となりましたが、依然その傾向は強いと思います。

(ネットで売れている保険は5%から10%の間のシェアだと思います。)(色々な統計があると思いますが、なおコロナのお陰でネット経由の保険販売は現在注目されています。)


なお、厳密には保険というマニアックな商品を日頃から考えている顧客はかなり少ないという事実に置き換えて考えてみると自明だと思います。


私が知る限り業界の人々が当然のように使い分ける

Ø 保険手数料

Ø 保険料

Ø 保険金

Ø 保険給付金


の各意味を理解している一般消費者は滅多にいないと思います。私が知る限り業界関係者以外だと1%もいない気がします。ネットで保険に入る人々が5%や10%存在するということは、ECの普及で何か購入するならネットいう傾向に比例しており、保険自体をよく考えて加入されているわけではないと類推しています。


保険業界人でないとまた興味ないことですが、商品はどんどん複雑にすることが可能で、特約というものがあり、保険の専門家の間ではリビングニーズ特約などが付帯されていないと安い保険に入っても意味ないのではという意見もあります。どこまで一般消費者に専門性を持たせるのかとう部分もありますが、ネットで安い保険に入る行動が必ずしも複雑な商品においては、正しいとは言えないのも事実だと思います。


このような複雑な保険商品の特性上、ネットで販売することは当然ながら何らかの広告を出すあるいは、保険が何となく欲しくなったので調べるという層を見つけて営業をかける必要がありますが、そのような層は事実として相当少ないということが言えると思います。


このようなそもそもの前提に変化(一般顧客が保険に詳しくなる)があるわけがないので、ネットで保険を売るというのはずっと無理なのではないかという仮説を持っております。(なお、全知全能のAI FPなら結構惜しいところまでは行くと思いますが、クロージングまでは無理だと思いますので)


保険の販売方法で最も強力なのはやはり人間しかも、対面であるという傾向はこれから10年程度は、多分変化はないだろうと予測しております。


なお、日本以外の国々に目を向けると、保険自体が実は魅力的な投資商品であるという側面が見えてきますので、ネットを活用したモデルの可能性が見えてくるのではないかという可能性を感じており、日本では人間、対面の傾向は維持されると予測しますが、海外だともしかしたらネットを活用するモデルが作れるのかもしれないと想像しております。


なお、法令の問題で当面は不可能かもしれませんが、Defi型の保険を開発できると、日本人にとり有利な保険の可能性も出てくるのではと思っております。(法令の問題が整理できるか次第ですが、デジタルカレンシーで保険を提供するモデルを分権型組織が提供する場合など)


私の仮説は、ネットを使って人間(専門家)と出会うコストを下げかつDefi型で保険商品を提供することで、より良い保険販売モデルになるというのが未来の保険業界の姿なのかもしれないと考えたりしています。


Defi型の保険商品の販売ができる保険会社=現在の保険会社のDXが進んだ究極の姿という仮説と

保険自体はどうしても自分で考えることは難しいので

デジタルで専門家と出会う機会を作るのがベストではないという仮説を持っております。


デジタルをフル活用する保険業界とは


1)複雑な商品は、対面が継続(でも出会いはデジタル、クロージングは対面)

2)保険会社のオペレーションはDeFiに近づく

3)Defi型のシンプルかつ高リターンの保険商品はネットで販売される


というのが私の保険業界の未来予測です。


藤井秀樹

株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO


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