有名な法則ですが、改めて日本においても当てはまるという記事を読みました。
それは、r>gと表現される投資のリターンの方が所得のリターンよりも大きくなる法則です。
フランス経済学者のトーマスピケティの分析で世界の主要国のリターンを分析したところ、投資のリターン(=株や不動産などのリターン)の方が経済成長率(=所得のリターン)よりも大きいということを実証した内容となります。
30年間成長していない国である日本は給与所得はほとんど伸びていないということになります。実際に、海外の成長力の高い国々にほとんど抜かれてしまい先進国ではもはや最下位のレベルまで給与所得は下がっているという状況です。
一方で、不動産バブルのイメージはあるものの、株式も含めて投資のリターンは給与所得よりも高い傾向にあるそうです。
バブル崩壊のイメージもあり日本ではあまり成立していないのかなという印象を持っておりましたが日本も例外ではないということを改めて認識した次第です。
日本の場合は、投資が米国と比べて回らない傾向もあり、イノベーションにも後ろ向きと言われておりますので、
改めて、日本の課題(成長)のためには何か成長力のある産業の登場が必要であり、メタバースをよく事例として取り上げておりますが、1つの可能性はメタバース産業の周辺にあるのかもしれないと考えております。
藤井秀樹
株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO