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日本はトランスフォーメーションが苦手な国なのか?

経営共創基盤の富山氏の書籍を読んで思いましたが、その通りだと思う点がいくつもありましたが、1点だけ本日は取り上げてみたいと思います。

私が得意な保険業界に当てはめてみると、共通ルールは業界として好きではありますが、実際の適用は個別の会社がやるという文化が当てはまると思います。日本の課題として、あるいは事実としてそのようになるのは、現場力が強いからということになるのかと思います。

保険業界以外も同様に、現場が強いという傾向は変わらず、ボトムアップで色々な意思決定が進んでいきますので、ルールを共通化しようとなっても提供は個社で、現場での判断となると結局バラバラになるというのを繰り返してきたのがこれまでの日本だと思います。(富山氏に大賛成です)

イノベーションのジレンマ(強みが弱みとなる)だと思いますが、日本の課題は強い現場力あるいは、これまでのやり方を維持する力が強い。強い現場力が、デジタルの時代には所謂“重し”になっているというのは事実だと思います。あまりに現場が強いのでIT化しなくても人間力でカバーするという文化が染み付いているのが日本だと思います。現場がなければ事業会社が成り立たない。下手で安直なデジタル化が実務の邪魔をするケースも多々あり、これまでは強みであった部分が弱みとなっている今、どうやって、トランスフォーメーションするのか?

冒頭の結論は、日本はこれまでの強い現場力がトランスフォーメーションの邪魔をしているということになり、苦手あるいは、事実として、現状はデジタルの活用も含めて世界の趨勢からはずれている国ということになると思います。現状認識に対して、対策はリーダーシップという答え(富山さんは明言しているわけではないですがそのように理解しております)になりますが、仮に、リーダーシップが答えだとすると、どうすれば磨けるのか?

中長期には教育となると思いますが、短期ではスタートアップが台頭する仕組み(スタートアップがリーダー的な存在になれば良い)にあるのではないかと仮説を持っております。

今回のコロナ禍は日本が変わる大きなチャンスであり、スタートアップには大きなチャンスの時期なのではないかと思います。

スタートアップがリーダーシップを発揮できる社会を日本で実現するのが1つの処方箋かもしれないと考えております。


藤井秀樹

株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO


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