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若いうちの起業

最近発売された本ですが、アンリキャピタルの佐藤アンリ氏の書籍を読んでみました。

佐藤さんがターゲットにしているのは、若い起業家のようで、私の年代はターゲットになっておりませんので、その辺りの感覚のズレは正直あるものの、若い方が情熱をぶつける先として起業がベストという主張には賛同しております。

実際にビジネスの経験が長くなり、新規事業やいろいろな業務改善にトライしてみた経験から言えるのは、少しやってみようという熱と規模だと結果がでないということです。

私の過去関わったプロジェクトだと、東京にあったオフィスを地方(九州の長崎)に移転させるということプロジェクトがありましたが、こちらについてはまさに大規模にやってみた例でコストを削減するあるいは、一定の事業リスク分散の意味では効果があった数少ない事例だと思います。(プロジェクトの総コストは、新オフィスも開設したため100億円に迫るかそれ以上のものだった気がします。)

なお、保険会社で小規模な取り組み、感覚的には1億円前後だとあまり効果があったと思えるのは少なかったと思います。どちらかといえば、プロジェクト自体というより、いろいろな議論に時間をとられてあっという間に予算を消化していました。つまりいろいろと回り道して時間を無駄にしたなと思います。

佐藤さんの話と私の話は一見関連がなさそうに思えますが、私が過去プロジェクトで使ったお金と時間を思うと、起業に回せていたら、流石に成功していただろうと思いますし、リターンはきっとかなり良かったのではないかと思っている次第です。つまり、もっと若いうちに起業していたら成功していたかもと思いを巡らせました。

現在、この年になって起業に取り組んでいる私としては、もっと若い頃に起業に取り組んでいたら、良かったなと反省する一方で、50を前にしてトライできていることは実は幸運だと考えており、佐藤氏の投資対象にはならないと思いますが、青春を謳歌しています。


藤井秀樹

株式会社クロス・デジタル・イノベーション 最高経営責任者CEO


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